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- 一日一日を必死に生きる
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2010.08.20 Fridayきょう一日一日を必死に生きる。
明日は考えない。
そういう思いを持ち始めたのは,
いつごろからだろう。
思い出せば,
エディットという会社を創ったときからだ。
ふつうは逆だ。
組織を創れば,「明日」を思考するのは当たり前。
それを思い悩み続けるだけの「心の力」は自分にはない。
いつのまにか知ってしまった。
一日一日を必死に生きる。
明日は考えない。
その思いだけで20年を生きてきた。
でも,近ごろはときどき「明日」を考える。
少し「まとも」になったのか,
そんなことはない。
歳を取ったせいか,
背負っている荷物が気になり始めたせいか,
自分の中に,何かが失くなり始めたせいか。
それが正しい気がする。
何が失くなり始めたのか。
夢か,目標か,体力か,
意欲か,理性か,欲望か,煩悩か,
知力がないことはわかっている。
それでは,
誠意か,自信か,活力か,感性か,
人を愛する力か,情熱か,
あるいは,そのすべてか。
わからない。
でも何かが失くなり始めている。
喪失感,それだけは正しい。
よ〜し,決めた。
きょうはとりあえず原始の世界に行こう。
秘密のアジトに。
生命の源の場所に……。
一日一日を必死に生きる。
明日は考えない。
その思いをなんとかなんとか取り戻すために。
(久しぶりの「泥酔詩集」より)
- 答えを出す
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2008.11.18 Tuesdayある版元の編集者が名古屋の事務所に来られた。
版元を辞めてフリーの編集者になったという。
その挨拶の来訪だ。
私への直接のアポはなかったが,ぜひ会いたいと思っていた。
よく知っている人。
3時間近く話をした。
版元はとてもよく知っている会社だ。
経営状態が悪いから辞めるわけではない。
自分の生き方として,いまの道を選択したようだ。
かつてフリーの経験が少しあるとしても,50歳を過ぎてからの新たな人生だ。
たぶんいろいろ考え,悩み,苦しんだと思う。
私も何度も経験した。
いま私の目の前だからそうなのかも知れないが,久しぶりに会う顔がとても明るく前向きであった。
すべてそうであるが,答えを出す前が辛い,とても辛い。
でも答えを出してしまえば,楽になる。とりあえず楽になる。
あとはその答えに向かって進むだけだ。
前に進むことができる。
彼とはまた東京で飲む約束をした。