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一日一日を必死に生きる
きょう一日一日を必死に生きる。
明日は考えない。

そういう思いを持ち始めたのは,
いつごろからだろう。

思い出せば,
エディットという会社を創ったときからだ。

ふつうは逆だ。
組織を創れば,「明日」を思考するのは当たり前。
それを思い悩み続けるだけの「心の力」は自分にはない。
いつのまにか知ってしまった。

一日一日を必死に生きる。
明日は考えない。

その思いだけで20年を生きてきた。

でも,近ごろはときどき「明日」を考える。
少し「まとも」になったのか,
そんなことはない。

歳を取ったせいか,
背負っている荷物が気になり始めたせいか,
自分の中に,何かが失くなり始めたせいか。
それが正しい気がする。

何が失くなり始めたのか。

夢か,目標か,体力か,
意欲か,理性か,欲望か,煩悩か,

知力がないことはわかっている。

それでは,
誠意か,自信か,活力か,感性か,
人を愛する力か,情熱か,

あるいは,そのすべてか。

わからない。

でも何かが失くなり始めている。

喪失感,それだけは正しい。

よ〜し,決めた。
きょうはとりあえず原始の世界に行こう。
秘密のアジトに。
生命の源の場所に……。

一日一日を必死に生きる。
明日は考えない。

その思いをなんとかなんとか取り戻すために。

(久しぶりの「泥酔詩集」より)
author:Tetsuo Kobayashi, category:生き方, 00:32
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風の盆恋歌

久しぶりの大阪行き。 
大好きな近鉄特急「アーバンライナー」で。
車窓を流れる深緑の里山と
真青の空に伸びる入道雲を
楽しみながらも
ときどき携帯メールをチェックする自分。
いつのまにか悲しい習性が身についた。
30年前は通い慣れた,この路線。
完全に至福の2時間だった。

常宿にしている「トラスティ心斎橋」に
荷を下ろし,ロビーで待ち合わせ,
近くの会社に出向き,本日の用事を済ませる。

夜は新潟の酒「良寛」を出してくれる小さな赤提灯へ。
大阪へ来ると,いつのまにかここが夜の常店になった。
ママ一人,時々入れ代わる若い女の子一人の店。
きょうの子は奄美大島出身とのこと。歌手志望。
そう言えば前回の子は女優志望だった。出身は忘れた。

この店はカラオケもあり,他の3人のお客も
1曲ずつ声を張り上げた。
ママに「テーマソングを1曲!」と頼んだら,
唄ってくれた歌に驚いた。

石川さゆりの「風の盆恋歌」。
歌詞もそのもとになった高橋治の小説も
よく知っている。
昨年の夏は,前夜祭であったが,越中八尾の「風の盆」に
足も運んだ。

歌が終わったあと,ママにその話をしたら,
彼女も本を読み,八尾に行ったことがあると。
ママにもいろいろ思い出があるようだ。

   蚊帳の中から 花を見る
   咲いてはかない 酔芙容
   若い日の 美しい
   私を抱いてほしかった
   しのび逢う恋 風の盆

歌詞に出てくる酔芙蓉ほどではないが,
そのあと話に花が咲いたのは言うまでもない。

そう言えば,きょうは私の奥さんの誕生日。
どうしているのかな……。
あすは東京へ直行。名古屋へ帰るのは週末。
いつまで続く「我が編集放浪人生」。

author:Tetsuo Kobayashi, category:日録, 23:58
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